気になる実家の片づけ

毎月1回の読みもの「トトノエ堂通信」。
今月も日常のシーンを切り取りながら「片づけのコツ」についてお届けします。
家事のスキマなどに、のんびり読んでいただけると嬉しいです。

 

さて、近年「人生100年時代」と言われるようになりました。
皆さんもそんな言葉をよく耳にするかもしれません。

人生の後半は、それまでのいろいろな物たちとの付き合い方も変わっていく。
そういうサイクルに入っていきますね。

 
「うちの実家はものが多くて、親も片づけが苦手みたい。
 
私もどうにか出来たらと思うけど、密かにずっと心配したり不安です。
 
どうしたらいいでしょうか。」
 
 
 
 

メールでも、お電話でも、対面でも、そんなお問い合わせがコンスタントにあるので、
密かに心配されている方はたくさんいらっしゃるかもしれません。


今回の記事では、
親が亡くなる前の生前整理と、亡くなった後の遺品整理という
「実家の片づけ」を経験したスタッフの視点と、
片づけサポートをさせていただいているプロからの視点で
気をつけていきたいポイントをお伝えします。

 

実家の片付け、はじめの一歩

親の家の片づけはむずかしいです。

(*フリー素材です)


いきなり、そんなこと言わないで・・・ と思ったかもしれませんが、
親の家の片づけは「親子」という距離が近いぶんだけ スムーズにいかないこともあります。


子供の立場からの話では、 「母とケンカになっちゃいました・・・」
「全然わたしの気持ちを分かってくれません」
「心配してるだけなのに」そんな声もよく聞きますし、


親の立場からの話では、 「勝手にものを捨てようとされちゃって」
「家族に責められているようでツライ」
「わたしがいなくなったら全部捨ててくれればいい」
「今はそんな元気もない」
「そもそもこのままでいい。困っていない。」

そんな声も聞くことがあります。

 

それぞれの想いがあるかと思いますが、 できるだけスムーズにいい関係でいたいですよね。

 

 

まず、子供側の立場から

子供側として、まずしっかり意識したい「はじめの一歩」は、

✔️  自分の家ではないことを意識する。

✔️ 片付けに向き合って進めるのは親である。

✔️  生きている年数が多い分だけモノも思い出も多い。それを理解し、寄り添うこと。

このことを、胸に刻むところから。

 

ご本人が納得して片付けたいと思っているのかどうかが大切

 

まず、一緒にいろいろなお話をされるのはどうでしょうか。
「なんで片づけないの?」とか 「これはもう捨てようよ」とかではなくて、フラットに。


そもそも、その自宅の状態をご本人はどう思われているでしょう。
どうしたいと思っているんでしょう。


子供目線からの不安は、ちょっと横においてみて下さいね。

「片づけなんて、そのうち自分でするからいいわよ」 そんな風に言われたとしても、
その奥には 違う気持ちがあるかもしれません。


ずっと気になっているけど、子供には頼りたくない。 (なんだか申し訳ないし)とか、

勝手に捨てられそうで手伝ってほしいなんて言えない。とか。


一緒に片づけを進めていく場合には、
とにもかくにも、ご本人が「片づけたい」と納得していることが 大前提です。

 

✔️ 家の中にモノが多すぎて危ない
✔️ 動線上の床などにモノが置かれて転びそう
✔️ 窓が開けられない
✔️ 掃除がしにくい

などの時は、安全にも健康にも直結していることなので、
ぜひ素直に、フラットに話をしてみることをオススメします。

1回ではなく、何回も素直な気持ちを伝えてみることを オススメしたいと思います。


焦らず進めよう

(*フリー素材です)

何にでも、「タイミング」というものがあります。

勝手にこちらの気持ちも関係なしに ガンガン言ってこられたら、
どんな人でも 「やめてほしい」と距離をおいたりしますよね。
心のシャッターは閉まります。



例えば、片づけの学びをする前のトトノエ堂スタッフの場合。


「あそこの納戸、いらないものばかり入ってるけど、 何十年持ってるんだろう。」 と思って、
「片づけたら?」とよく言っていた時期がありました。
他にも、昔からのたくさんの客布団類、洋服なども。


「いいのよ、そのうちやるから。」とか 「はいはい。」と流されたり、

「もう、うるさいわねぇ」と言われたり、 もちろん不穏な空気がただようこともありました。


ですが、「その人を主役にしたお片付け(ライフオーガナイズ)」を学んでから
改めて実家の片付けについて考えてみると、親ではなく自分中心だったということに気づくように。


本人(親)が納得して自分から「やりたい」となってからはとてもスムーズで
どんどん安心感が広がっていくのが分かりました。
気になっていたことが解消していくと、気持ちが軽くなるんですね。



そこに収めたときは「使うもの。大事なもの」だったけれど、
時間が経ち、もうその役割から外れていることにあまり気づいていなかったんだと思います。
もちろん年代的に「もったいない」「まだ使える」と取っておいたこともあるでしょう。


本人の中にしっかり「片づけよう」という気持ちがあることが
スムーズに進めるためにとても大切なことであり、
子供側としては、本人の気持ちがそちらに向いたときに
必要なお手伝いができる準備をしておきたいですね。


この時のスタッフのお母さんは、その後病気が分かり、ご自分の終わりを意識した時でもあったようです。
娘には明るく振る舞いながらも、どんな気持ちで進めていったのかなと思うと、胸がギュッとなります。


本当はそんな時ではなく、元気な時に取り組むのが一番いいのです!

「大きな片付け」をやるのは、体が元気なうちがいい

片付けには、ものの見直しや配置を整える「大きな片付け」と

毎日の暮らしの中で修正していく「小さな片付け」があります。

(厳密にいうと、「片付け」とは「使ったら元に戻すこと」)

 

その大きな片付けができるのは、やはり体が元気であるからこそ。

その後の時間を、とても気持ちよく使えるようになります。
(時間=人生)

 

亡くなってから親のものを片づけるのは、 子供にとっては結構ツライことです。
ぜひお元気なうちに、明るくゆるく話をしながら
ご本人が納得して進めていけるといいなと思います。




片付けは、まず自分から

まず、あなたご自身のお家の気になっている場所を片付けてみましょう。

✔️ どんな流れでやったら、うまくいったのか。

✔️ 実際に片付けてみて、どんな気持ちになったのか。

✔️ 毎日にどんな変化があったのか。

 

本当に自分がやってみたそのリアルな実体験に、説得力が生まれます。
本当に体験して感じた言葉には、 心の奥に伝わることがあるのではないかと思います。


そして、もしかして実家に自分のものが残っていたりしませんか?
それを片付けることから始めましょう!
実家は一時置きスペースではないので、そのモノたちも負担になっていることも考えられますよ。
自分のものは、自分で片をつけておきましょう^^

 

70代以降だと、

✔️単純に体力がなくなって疲れて、手がつけられない。
✔️気になっていても、やる気が少なくなっている

そんな場合もあります。
あまりお子さん側の計画みたいなものを立てすぎずに、

少しずつ気持ちが伝わって、安全な環境として整えていけると いいのかなと感じます。

不要なものがあればあるだけ、毎日の暮らしは窮屈になりますね。
そして、「いつかは片付けなければならない」のも事実です。

それを、自分がやるのか、子供世代に引き渡すのか。
実家の心配をする子供側の立場としても、
自分の家庭を持った親側の立場としても、とても考えさせられる問題です。

前を向き、安心安全を増やすお片付け

実際に私たちがお片づけのサポートに伺うシニアの方は、
ご本人が「片づけたい!」と決意して依頼をしてくださいます。

自分で決めるからこそ、納得して進まれています。
何より、皆さんお元気になっていきます。 

本来、片付けは後ろを向くためのものではなく、
前を向き、これからの時間を豊かに、安心で安全に暮らすためのもの。

「困っていることはない?手伝うよ」 


そんな目線で、困っていることを解消していけるといいですね。

片付けをした先に、どんな暮らしをしたいのか。

そんなイメージを大切にしながら、
進めていけますように。
ご家族の皆さんが安心して気持ちよく暮らしていけますように。

 

まとめ

✔️ ご本人が納得して片づけに向かっていけることが大事
✔️ 実家の片づけは、あせらず進めよう
✔️ 片づけは体が元気なうちがいい
✔️ お片づけ、まずは自分から

あまり不安に思いすぎず、 できることを一つひとつ進めていきましょう。

 

★実家のお片付けに関するブログ記事
【実例】気になる実家の片づけをスムーズに進めていくために

★80歳の方のお片付けについてのお話を伺ったブログ記事
【片づけのスイッチ/8月】80歳の先輩に聞く!変化する時代~暮らしのサイズ
【片づけのスイッチ/9月】80歳の先輩に聞く!先のことを思い、変わる片づけ。

 

今月もお読みいただき、ありがとうございました。
何かヒントになることが一つでもあれば嬉しいです。



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